ちょっと時間が経ちましたが先々週末に山梨県の南アルプスで開催された「Soil Searching Japan 19」というイベントの中の「トレイルビルダーズサミット」に参加してきました。
IMG_3891IMG_3893元々は予定してなかったもののやはり行っておかなきゃと直前に急遽決定したので飛行機がなかなかなく今回は初の春秋エアライン。佐賀空港から成田まで7〜8000円で行けるLCCです。佐賀空港を飛び立った直後に見える有明海の海苔網が想像以上の規模。海一面の黒く見える海苔網に海苔漁のシーズンが始まったことを知ると共にこれがわが町となんか変な誇りも感じました。笑
途中九重連山が見え、懐かしい九重スキー場のゲレンデや森もはっきり見えました。ああ、ここが始まりだったと感慨深い気持ちになったりと序盤から心のトレイルはジェットコースター。
15時のフライトでしたが成田に着く頃は真っ暗。関東は夜が早いです。。そのまま京成スカイライナーで都心に向かいお世話になっている問屋さんにピックアップしてもらい都内をぐるぐる観光。憧れの自転車屋さんの前を通ったり賛否はあれど物凄いスケールの新国立競技場を見たり。この旅の宿である長野の自宅に着いたのは深夜でした。。
IMG_3907IMG_3910明けて翌日のサミットは夕方からなので清里方面までちょっと足を伸ばして「ラファスーパークロス野辺山」を見学。会場の音響はちやのきエンデューロでもお世話になっているSLmediaさん!シクロクロスの会場にダウンヒルシリーズのテントが立ってるのがなんか誇らしい。いろんな問屋さんと会うたびに「ええぇっっ!!なんでここにいるんですか!?!?」と聞かれて楽しかったです。笑 野辺山の会場は炭素繊維の匂いがしてました。

IMG_3938野辺山を出て一路南アルプスへ。
途中富士山がバッチな場所があったので記念に写真を。この辺りは富士山が見えるか見えないかで土地の価格が変わってくるそうです。何度見ても本当に美しい山で日本の誇りだと言ったら「富士山は日本のものではなくて地球のものです」とグローバルな視点で切り返されてしゅんとなりました。。それでも僕は日本の誇りだと思ってます。

会場に着くと既にサミットがはじまってて暗がりを見るとまあまあ広い会場がたくさんの人で埋め尽くされていました。
これだけたくさんの人がMTBを乗る環境に関心を持っているんだと痛感。はるばるきた甲斐がありました。



IMG_3942IMG_3943関東の人ばかりと思いきや、毎年ちやのきエンデューロに参加していただいている北海道の方や北陸の方、関西の方まで全国から集まってました。九州からは僕とタロウくん(他に参加してたらごめんなさい!)共にトレイルを作っているやはり同じ感覚を持った人たちが多かったように思えます。写真撮り損ねたのですがサミットではMTBに関わる人たちをざっくり「ライダー」「ビルダー」「ショップ」「メーカー」に分類してそれぞれの欲してるものを明記してあり、それが話をスムーズに進めることに一役買ってたと思います。一口にMTBと言ってもそれぞれの立場で欲しいものは違うし進め方も違う。僕はビルダーだしライダーでもあるけどショップ。そんな僕がライダー中心のローカルと進んでいく中で感じていたモヤモヤ(嫌とかじゃなくて)がここにある気がしました。素晴らしい環境も必要だけど食ってく為には商売もしきゃいけない。なるほど成熟したMTBの環境というものはこのサイクルがちゃんと回るということなんだと。

一通りいろんな事例報告があったのですがその中でも驚いたのがアジアの勢い。日本の方がずっとMTB後進国であることを目の当たりにして足元がぐらぐら。。でも言い換えるとこれからどうやっていくかの事例が既にあるので追従しやすいんだなと。そんなMTB乗る場所少なくてMTB売れなくてライダーも少ないMTB後進国の日本が今後進化していく中で大きな交渉力と窓口になるべく日本にIMBAのようなアンブレラ組織を立ち上げようというのが今回のサミットの狙い。

現在日本には持続可能な方法でMTBの楽しめる環境を作っている団体がたくさんあります。それぞれがその地に合ったやり方で地元に歓迎されながらディグして楽しんでいる状況です。また、そういう動きが多くなってきてこれまでMTBer側からだった行政側へのアプローチも真逆のケースも出てきました。事実僕にこの4年間ほどで3件のアプローチがありました。「何もないウチの地方でもMTBを楽しむ場所ができますか?できたらたくさん人が来ますか?」過疎化の進む山間部ではMTBがトレンドワードなのかも知れません。ただしこのアプローチはここからはるか遠い場所だらけだったので実際に動きだしには至りませんでした。遠く離れた僕にわざわざ聞きに来たりメールでコンタクトする理由は「他に知らないから」です。せっかくMTBing環境という手段を知っても問い合わせる窓口も正確なデータも存在しないのです。インターナショナルなアンブレラ組織ができるとこう言った時の適正な窓口になるし、そこに沢山のライダー、ビルダー、ショップ、メーカーが所属することで今で小さかった声が大きな声に変わり届かなかったところまでその声が届くようになる。それこそが今必要なんかじゃないのかって思いました。
もちろんこれまでやってきた自分たちの活動(販売も含めて)は継続しながらその立場を作っていくことに少しだけ力を注ぐのもこれからのMTBを楽しむことの一つではないでしょうか。
「山は誰のもの??」
先日起きた悲しい事故の心ないコメントにもやもやした人も少なくないと思います。
圧倒的な声の大きさの差をせめて無視できないレベルにしようよ!って試みが始まろうとしてます。
いろんなスタイルがあっていいし、これって正解もないと思います。いろんなローカルがそれぞれのやり方で同じゴールを目指している時からこそそれを大きく内包する傘が必要なんでしょうね!
僕は賛成です!微力ながらお手伝いをしていこうと思ってます。
MTBは最高ですからね!!

戻ってきたからそんな思いが頭をぐるぐるしてます。
終わった直後よりその後に症状が出てくるむち打ち事故のような衝撃的なイベントでした。

あ、マットハンターにも会えました!笑
僕のサイン入りのDVD(Follow me)持ってる人返してください。。

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